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事務所研修資料2905 税理士田中事務所.pdf
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社内研修:無利息貸付・使用貸借の税務.pdf
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1、サービス業であることの確認

 

税理士事務所はお客様の経理・税務に関する代理をする仕事であり、

お客様の満足なくしては成り立ちません。

 

必要最低限のことをやればよいのではなく、

お客様に満足していただいているかが最大の問題となります。

 

温度感(?)は非常に大事です。

メールでも、電話でも、お客様に自分の温度感を伝えることができます。

頼りがいがありそうなのか、質問してもいい人なのか、はたまた

やる気がないのか、事務的なのか、判断されています。

 

 

 

2、モラルの重要性

 

社会で生きていくうえで、人間としてのモラルは大変重要です。

事務所内外を問わず、

お客様の悪口や、お客様を軽んじる言動は厳禁です。

お預かりした資料・情報は大事に扱う必要があります。

ミスに対しては正しく罪悪感を持つ必要があります。

 

あなたの考えていることは、自然と相手に伝わります。

親しみや敬意をもって接していれば、相手に気持ちが伝わります。

 

 

 

3、スピードと期限の重要性

 

受け取ったメールに対して、返信を失念する、

または数日後に返しているようでは、

世の中についていけません。

 

会社経営者は土日も関係なく仕事をしています。

世の中は益々スピードが速くなっています。

情報だけならネットで見れ、

処理だけならソフトがあります。

 

お客様と同じ努力をしなければ、いつか一緒に仕事ができない日が来てしまいます。

 

 

 

 

4、組織として動くために

 

組織に属してお互いに気持ちよく働くためには、

お互いに思いやり、

相手のことをよく知る必要があります。

 

同僚が今日何の仕事をしているのか、

いま誰から電話が来ているのか、

自分の仕事以外に手伝えることは何があるのか、

いま事務所は忙しいのか、経営はうまくいっているのか、

考えて行動する必要があります。

 

 

 

5、自分基準と他人基準を意識する

 

自分なりに頑張った、でよいのは学生まで、

社会人になれば他人からの評価を勝ち取る必要があります。

 

評価には理由があります。その理由を徹底的に分析して、

よりよい評価を勝ち取るための努力をすることが大事です。

そのためには相手の気持ちになって考えることです。

 

あなたは何を期待されていて、その期待にどのくらい答えたのか。

 

あなたのやりたいこととのギャップは何か、

あなたのやりたいことは実現可能なのか。 

 

 

 

6、リスク管理の重要性

 

専門家は企業の不祥事に関与すれば、責任(業務停止等)を取らなければいけません。

重篤ではなく軽微なミスであっても、

顧客からの解約や不信感につながる可能性が十分にあります。

 

一度失った信頼を取り戻すことは容易ではなく、

これらは事務所の存亡に関わる問題です。

 

対外的な提出物について本格的なチェック体制の運用を開始します。

 

 

 

 

7、緊急性のある仕事に対する対応と、正社員・パートの区分

 

税務調査、申告期限、納付期限、給料日、その他緊急性のある仕事に対しては、

事務所の正社員を中心に責任ある対応をする必要があります。

 

税理士は良い意味で用心棒ですから、

お客さんが大変な時に役に立てないのでは意味がありません。

言い訳はできません。

 

期限に間に合わないのは論外です。

 

事故の時に真っ先に逃げ出す添乗員になってはいけません。 

信用できる人間かどうかは、

苦しい時に力になってくれるかどうかで、判断されます。

 

 

これに対して、主にお子さんのいらっしゃる方を中心にパート社員を雇用しました。

上記のような苦しい状況をなるべく作り出さないための、

事務所としての余裕を持たせるために人員増加になります。

 

仕事上の経験値をぜひ共有してください。

 

タウンワーク、ジョブセンス、人材ドラフト、リクルート、会計求人ドットコム、TACプロフェッションバンクなどの

求人媒体とも接触しています。

弊社の開業時期が震災後等の事情でハローワークのみで十分採用できる時期だったので、

ついつい遠回りになりましたが、今後はこれらも活用していきます。

 

 

 

 

8、専門知識のある士業として

 

できれば税理士資格のある人、科目合格者に事務所に加わってもらいたいと思います。

 

また、行政書士登録を含め、横への展開を模索します。

川崎は外国人が多く、世の中の流れとして首都圏の外国人・投資ビザ取得者は明らかに増加すると見込まれるため。

 

これにあたり現在提携中の行政書士の先生達からのご協力もますます必要になるし、

できれば事務所内に合格者がほしいです。

 

絵に描いた餅ですので、

焦り過ぎず、地道に進めていければと思います。

 

 

 

 

 

9、我々の仕事の意味

 

もう一点だけ、ITの発達は目覚ましいです。ただ入力しました、言われたからこうしてます、といったレベルの仕事ではクラウド会計ソフトにとってかわられてしまう可能性があります。

 

 

 

 

 

自分が生き残るためには、表面上だけではなく、本当にお客さんのためになる仕事、正確な仕事を意識する必要があります。

 

 

 

MFクラウドはさぼったり、資料なくしたり、ごまかしたりしません。

 

領収書の処理漏れもないです。その日の気分にも影響されません。

 

人間の強みとして、ソフト以上に気が利かなくてはいけないと思います。

 

 

 

それなりに早く帰れているし、朝も遅いわけです。

 

近道しよう、楽をしようをという考え方をいったん忘れ、本来やるべき仕事について考えてください。少年老い易く学成り難しといいますが、皆さんより知識・経験がある人が、むしろ皆さんより多くの本を読んで自己学習していると思います。

 

 

 

 

 

一般素人はネットで検索して、結論だけを知りたがります。「誰々によるとこうらしい」うわさ話のレベルであり、身につくものはありません。

 

会計事務所で働く会計税務のプロであれば、根幹にある考え方・立法趣旨・本来の意義を知っているからこそ、素人と一味違う結論・アドバイスができるはずです。

 

 

 

単純なYES NOの話ではないのですから、実務経験ある人間にしかアドバイスができない、そこが会計事務所の生きる道だと思います。